なっつんです。先日こんな質問を頂きました。
アスペ持ちです。社会人でコミュニケーションに難があるせいで職を転々としています。人間関係でいざこざが発生しない立ち回りってあったりしますか?
アスペを診断されている私にとっても、これは永遠の課題だな・・・と思っていたので、1度私なりの考えを記事にまとめてみることにしました。
クローズ就労をするなら、一般人に擬態する能力は必須

まず、理想を言えばアスペの人は「どうやったら普通になれるか」って考えない方がいいと思うんです。
それよりも「ありのままの自分」を全開にして、それを認めて受け入れてもらえる場を見つけた方が絶対にいいと思います。
自分を偽ってしまうと、それだけでストレスがたまってしまいます。一生そのキャラのふりを続けなければならなかったり、本当の自分=アイデンティティに疑問を感じたり、後から色々とつらい思いをすることになってしまうからです。
とは言っても、いつでも「ありの~ままの~姿見せるのよ~」でいくのは難しいのが現実。
オープン就労なら障害のことを分かってもらえますが、クローズ就労ではそうもいきません。
発達障害のことを隠して一般人のふりをしながら生活する立ち回りが、クローズ就労をする上では必須ですよね。
それならオープン就労の方が楽じゃん!と思うかもしれませんが、給与面・条件面から言うとなかなか厳しいのが現実です。
詳しくはこちらの記事にまとめてます。

アスペのコミュニケーションの問題点
アスペでも問題なく一般人の中で立ち回る方法を考えるには、まずは何が問題なのかを知る必要があります。
アスペのコミュニケーションの問題点について、私が実感したこと&一般的に良く言われることを整理してみました。
- 「空気を読めない」「その場で言ってはいけない」発言をしてしまう(髪を切った友達に「その髪型変だね」など)
- 相手に合わせるより、自分のペースを優先してしまう
- 自分のことを話さない、アピールしない
- 返事がそっけない、冷たく感じる(とよく言われる)
- その場面に応じて適切な声の大きさやトーン、話すスピードを調整できない
- 相手の言動を深読みしてしまう(「あの人たちこっちを見て笑ってる・・・私のことを馬鹿にしているに違いない・・・」など)
- 嫌いなものは嫌いである(歩み寄って仲良くなろうとしない)
- 「ウェーイ!」なノリのコミュニケーションができない
もちろん人によって違うとは思いますが、大なり小なりアスペの傾向がある方なら共感できるのではないかと思います。
無意識にこんな態度を取ってしまう内に、最初の方は上手くいっていた人間関係も「失礼なやつだな」「協調性がないな」「ノリが悪いな」と思われて、次第に距離を置かれて上手くいかなくなってしまう・・・というのがアスペのよくある人間関係の失敗、なのではないでしょうか?
なっつんも自然にしているとこんな感じなので、よく言われるのは「秘密主義」「ミステリアス」「何考えてるのかわからない」「話しかけづらい」「話しかけてもバッサリ斬られそう」「どうやって仲良くなればいいのか分からない」など・・・





俺に話しかけたらバッサリ斬るぞって、何だそのキャラw
繰り返し人間関係の失敗をしてきたので、自分を変えようとたくさん努力してきました。
「コミュ障の自分を変える」のを目標に、大学4年間費やしました。当時はアスペ、発達障害、という概念すら知らなかったので、本当にただ手探りの体当たりでしたが・・・
明るい性格になろうとして、無理やりノリノリでウェーイな感じにキャラを変えてみたり、キラキラしたリア充感溢れるサークルに入ってみたり、接客業のバイトをたくさんやってみたり、留学してみたりしました。
↑ちなみにこの中でダントツで効果があったと思うのは「留学」です。コミュ力そのものの改善というより、他人に対する考え方と自己肯定感が根底からひっくり返ったような。
「違ってもいいんだな」と思えるようになりました。詳しくはこちらにまとめてます。
そもそも脳が違うので、アスペが一般人と同じになることはできない
アスペのコミュ障を改善しようと4年間を捧げ、社会人になって発達障害が発覚した私が出した結論は、こちらです。
コミュ障を治したくて、大学生の時パーティ行きまくったり接客業のバイトしたり、最終的にホステスもやってみた。
— なっつん🐈発達障害&HSPの宇宙人 (@nattsu_326) May 31, 2018
そこで気づいたのは、場数を踏めば社交的で気さくな”フリ”はできるようになるんだけど、根っこが自閉症なのは変わらないこと。家に帰って1人きりになった瞬間が1番ほっとする\(^o^)/
確かに表面的なコミュニケーションスキルは努力で身につくけど、何をしようが根っこの部分を変えるのは無理ということです。
アスペというのは脳機能の問題だからです。脳みそをそっくりそのまま入れ替えない限り、変わりません。
だからクローズ就労で上手く立ち回るためには、自分そのものを変えようとするのではなく表面的な変身術を覚えていくしかないということです。
ではどうすれば上手く一般人に擬態して溶け込むことができるのか、考えてみます。
アスペが一般人に紛れて生きていく作戦
作戦その1:「天然」キャラになる
私はもうこの作戦でいく方向で落ち着いたのですが笑、これは非常に有効かつ簡単で、心の負担が少ない方法だと思います。
アスペの言動の「変」なところを、あえてキャラにしてしまうという作戦ですね。
幸いなことに日本では「天然」キャラは愛されるキャラに分類されています。
もちろん嫌ってくる人も居ますが、芸能人や漫画のキャラクターなどを見ていると「天然」キャラは人気ですよね。そこを目指していく作戦です。
アスペの人はかっこつけようとすると、失敗しやすい気がします。
能力的にはすごく高かったとしても、コミュニケーションの不自然さや発言のずれ、ADHDも入っているならうっかりミスもしてしまうし、なかなか完璧な存在になることが難しいからです。
ところが「天然」キャラで通っていれば、アスペ特有のずれた言動をしてもクスッと笑ってもらえたり、「面白い人」と好印象を持ってもらえます。
価値観の違いやうっかりミスを隠そうとしたりごまかそうとしたりせず、あえてオープンにして自らネタにしていくことで、好印象を持たれることも多いのです。
作戦その2:あまり喋らず「聞き上手」を目指す
前回のこちらの記事でも触れたのですが、実は「話し上手」よりも「聞き上手」の方が好感を持たれやすいです。
「聞き上手」であればトーク力のない人でも好感を持ってもらえます。
アスペの人はトーク力を磨いていくよりも、「聞き上手」を目指す方がよほど簡単です。
詳しくは上記の記事を読んでみて下さい。おすすめの本などまとめてあります。
作戦その3:言葉が出てこない時のコマンド「とりあえず笑う」
アスペの人なら経験があるかもしれませんが、何か頑張って発言したは良いもののその場の空気に合っておらず、空気が凍ってしまうことがあります。
これを防ぐためには「喋らない」のが1番なのですが、全く喋らずにいても「怖い」「不機嫌」「何だコイツ?」と思われてしまいます。私も経験があります・・・
これを防ぐには、「とりあえず笑う」これだけで何とかなります。
ニコニコ笑っているだけでも会話に楽しんで参加していると周りに思ってもらえます。
何か言われて咄嗟に返す言葉が脳に浮かんでこないことが、アスペの人にはよくあるのですが、そういう時もコマンド「とりあえず笑う」が役に立ちます。





不思議なことに、全然喋っていなくてもニコニコ笑っているだけで「会話上手」と言われたりしました。
非言語コミュニケーションって聞いたことありませんか?
アスペのように言語コミュニケーション(喋る)が生まれつき上手にできない人でも、非言語コミュニケーション(笑顔、声のトーンなど)を改善することでコミュニケーション力が高いと認識してもらえるようです。
作戦その3:そもそも人間関係がウェットなところに属さない
これがそもそも1番の解決策だと思うのですが、ウェットな人間関係を求められるコミュニティを避ける、ことも大事だと思います。
女性に多いのですが、グループを作って毎日ランチやお手洗いに一緒に行く/一緒に帰るという暗黙のルールを作ったり、何かあったら逐一報告し合うのが義務だったり、毎週のように集まって女子会・・・アスペにはすごく疲れてしまいます。
こちらの記事に詳しく書いていますが、女性のアスペが苦労しがちな点ですね(^^;
このためアスペ女性は男友達とつるんだりするので、それが同年代女性からはモテているようにも見えるらしく、反感を買いやすいという悪循環に陥ったりします。ただ単に男脳だから男性の方が気が合うというだけなのですが。





私は女子会へ参加すること、自体をやめました。それでも数年に1回は誰かの結婚式で集まらなければなりませんが、その程度なら耐えられます。毎日だったら地獄ですが・・・
飲み会大好きな体育会系のコミュニティや、仕事とプライベートの垣根をなくそうとしてくる人も居ますよね。
昭和の会社はそんなところが多かったのかなと思います。なっつんも古い日系大企業に勤めた時は、とにかくしんどかったです。
そういった密なコミュニケーションを求められるコミュニティだと思ったら、さっさと脱退するというのも大事な点です。
世の中には、あまり干渉し合わないドライな人間関係がベースになるコミュニティもたくさんあるので。そういったところに身を置いた方がそもそも楽です。
場数を踏んでいくうちに自分なりの「変身の術」を覚えていく


以上、アスペの人が一般人に紛れて上手く立ち回る方法について、簡単にですがまとめさせて頂きました。
1番大事なのは、場数を踏んで自分なりの社会に適合する方法を見つけていくことだと思います。
同じアスペと言ってもその人によって性格も年齢も違いますから、その人なりに上手くやっていくベストな方法が必ずあります。
それを見つけるにはコミュニケーションの場数を踏んでいくことが大事です。
失敗することはあると思うし、転職回数もどうしても多くなってしまうかもしれません。
だからと言って自分を責めず、失敗したならどうして上手くいかなかったのか・次はどうすれば良いのか分析するのを忘れないようにして下さい。
すでに書きましたが、発達障害は脳の構造により決まります。だから根っこから自分を変えて全く別の自分になることはできません。
表面上だけ、一時的に自分を社会に適合させる、そんなポイントを押さえておくだけで大丈夫なのです。
スポーツと同じで、失敗を繰り返すたびに上手くなっていきます。だから自信を失わずに前向きに頑張ってほしいなと思いました。


























私もこの現実を知っていたので、オープン就労を選択肢から外しました。
オープン就労はどうにもならなくなった時の最後の手段だと思って、クローズ就労や在宅ワークでストレスなく働けてたくさん稼げる環境を模索&構築中です!(^^)b