アスペが障害年金を申請してみることにした話【まずは社労士さんに相談】

発達障害で障害年金をもらうには



札幌時計台

第2回目発達当事者会@札幌 開催しました

2019年9月24日

9月の当事者会で個人的に1番感謝しているのは、障害年金について色んな方のお話を聞けたことです。

障害年金については「聞いたことはあるけどよくわからない・・・」と言う方が多いのではないかと思います。

それもそのはず、障害年金について学校では詳しく教えてくれない上に、病院側も細かく説明してくれないことが多く、しかも支給条件が少し複雑で自分で説明を読んだだけでは理解しづらいのです。

そのため本来は障害年金をもらえるはずの発達障害の方が受け取れていなかったり、そもそも発達障害で障害年金を受け取れること自体を知らない方もいます。

こういった国からの支援を受けたいなら、自分で調べて申請しない限り利用できないのが日本という国の福祉です。

誤った知識も蔓延しており、実際になっつんも「自分は重症ではないから障害年金を貰えない」とずっと思い込んでいました。

しかし今月の当事者会のおかげで「実は貰えるかもしれない」ということに気づき、申請してみることにしました!

この記事をきっかけに、多くの発達障害の方に障害年金について知ってくれたらとても嬉しいです。

 

働いていたら障害年金は貰えない?

 

私は主治医に障害年金の事を相談したことはあったのですが、「君は自力で稼いでるから貰えないよ」と一蹴されてショックを受け、諦めていました。

今までは自分の圧倒的コミュ力不足や不器用さをカバーするため、「受験勉強」「語学」「IT」などのアスペの得意分野で、かなーりかなーり努力して道を探ってきました。今頑張っている「ブログ」もその1つです。

発達障害があっても生き延びるため、自分の150%の力を出して頑張ってきたような・・・

色んなものを犠牲にしたし、代償として体調不良になったりしても、負けずに走り続けてきました。

それが「努力する人は支援してもらえない、自分で何とかしろ」なんて確かにおかしな話です。

「努力しない人が支援してもらえる」なら、努力する人が損することになってしまいます。それならみんな努力しないですよね。

しかも今までは若かったから無理ができたものの、今後もずっと150%の力を出して走り続けられるかと言うと、正直厳しい気がします。

だから「自力で頑張る」から「支援してもらう」に視点を変えてみることにしました。

 

餅は餅屋、障害年金のことは社労士さんに相談

早速、社会保険労務士の方に相談してみました。

障害年金専門の社労士事務所を調べて、順番に電話をかけていったところ、最初の3件は断られました。「相談が多すぎて新規受付を休止しています」「予約で埋まっていて1か月先になります」などなど。

なっつん

やっぱり発達バブル・・・

ですが無事に4件目で電話が繋がりました。

とても感じのいい先生で、丁寧に説明してくれて、「今まで頑張ってきたんだね」と優しく言ってくれ、あぁこの人なら助けてくれそうだなぁと・・・

電話で相談に乗ってもらったところ、「条件は満たしているし可能性はゼロではない、やってみる価値はある」と言って頂けました!

調べたところ実績もあるし信頼できそうな事務所だったので、翌週社労士さんとお会いすることに決めました。

医師は障害年金のスペシャリストではない

私も最近知ったのですが、年金については詳しく知らない先生も多いのだとか。

なので私のように「貰えないと思うよ」と言われ諦めてしまう人も多いのではないでしょうか。

お医者さんは年金の専門家ではありません。障害年金の専門家は社労士さんです。

先生の言うことを100%信じすぎず、自分で情報を取捨選択する勇気を持ちましょう。

 

障害年金を貰うまでの道のりの長さに気づく・・・

翌週社労士さんと事務所でお会いしました。

電話で話した通り、すごく感じが良くて親身に相談に乗ってくれる先生で、ほっとしました。

まず私の受診歴や仕事の状況、困りごとなどのヒアリングがあり、障害年金の受給要件についても説明してくれました。

障害年金の受給要件
  1. 初診日要件・・・病気やケガで初めて病院に行った日を証明しなければならない。
  2. 保険料納付要件・・・保険料を支払わなければならない期間の3分の2を納付している必要がある。(免除を受けていれば払っていなくても大丈夫)
  3. 障害状態要件・・・初診日から1年6ヶ月経った時の障害の状態で判断される。

これだけ読んでもよく分かりませんよね。私もよく分からなかったので障害年金を後回しにしていた気がします。

とにかく、大事なのは初診日が命・年金をちゃんと払う・初診日から1年半、の3つです。障害年金を受け取りたいなら、このキーワードは覚えておいて下さい。

詳しく見ていきます。

 

① 初診日要件・・・病気やケガで初めて病院に行った日を証明しなければならない

障害年金の受給には初診日が何より大事なポイントになります。

障害年金を申請するためには、最初に行った病院で「受診状況等証明書」を書いてもらい、初診日の証明をしてもらう必要があります。

これが分かりにくいなぁと思ったのですが・・・発達障害の場合は、「初めて心療内科に行った日」が初診日になります。間違いやすいのですが、「初めて発達障害を診断された日」ではありません。

例えばなっつんが今の病院で発達障害を診断されたのは24歳の5月ですが、これが初診日ではありません。

なっつんが初めて心療内科に行ったのは、その1年前の23歳だからです。今とは別の病院ですが最初に行ったのはこの病院なので、この日が初診日と言うことになります。

その時は発達障害を診断されず「新入社員に良くある五月病だね」と睡眠薬を処方されただけでした。

なっつん

社労士さんに聞いたけど、この病院のお医者さんはかなり評判が悪いらしい。

初診日の証明を書いてもらうにも2万円ぼったくるとか・・・(泣)

「運が悪かったね」と社労士さんに言われました。

でも心療内科に行くほどメンタルを追いつめられている時に、悠長に病院の評価を調べる余裕はなかなかない気がする・・・。

 

② 保険料納付要件・・・保険料を支払わなければならない期間の3分の2を納付している必要がある

会社員で厚生年金に入っている人は、勝手に給料から引かれるのでこれは問題ありません。

問題は厚生年金に入っていない、国民年金の人たちです。フリーターや学生や自営業など。

国民年金を払っていない期間があるとその時点で障害年金をもらえなくなってしまいます。

ただし、国民年金の「免除」の手続きをしている人は払っていなくても大丈夫です。

「どうせ年金もらえないし〜」と国民年金の支払いをパスしている人が最近増えていると思いますが、絶対絶対払った方がいいです。

確かに将来はもらえないかもしれないけど・・・払っていないとそれだけで障害年金を受け取れなくなってしまいますから。

長い人生何があるか分かりません。私もまさか自分が障害者になるとは思っていませんでした。

そうなってしまった時に慌てたり後悔しないように、ちゃんと払っておきましょう。

経済的に苦しくて払えない期間があるなら、必ず国民年金の「免除」をしておくのを忘れないで下さい!後で後悔します!

4大卒で、社会人1年目の時に初めて心療内科に行った人の注意点

なっつんがまさにこのケースです。

私のように、発達障害は社会に出て初めて不調を感じる人も多いので、このケースは多いかもしれません。

なぜ注意しなければならないかと言うと、4大卒の人は20歳で国民年金の支払いが開始しても、しばらくは学生なので払えない。この期間が問題なのです。

この期間にきちんと「学生納付特例」の申請をした人なら、大丈夫です。「免除」と同じ扱いになり、払っていなくても問題ありません。

まだ学生なのに年金のことを熟知しているハタチはそんなに居ないと思うので、ほとんどは親が代わりにやってくれると思います。

問題は親が「学生納付特例」の申請をしてくれなかった、かつ自分も何もしていなかったというケース。

この場合、20歳以降〜就職するまでの数年間は国民年金を払っていないという扱いになってしまいます。

この状態でなっつんのように就職してすぐに心療内科に行った場合、②保険料納付要件を満たすことができません。その時点で障害年金を一生もらえないことになってしまうのです。恐ろしき運ゲーですね・・・。

もし「学生納付特例」をしていなかったとしても、社会人になって数年間年金を納めてからの初診だった、という人なら大丈夫です。

自分の納付状況を詳しく知りたい人は、年金事務所などに問い合わせてみて下さい!

 

③ 障害状態要件・・・初診日から1年6ヶ月経った時の障害の状態で判断される。

初診日から1年半。これ大事です。

初診日から1年半経ってからでないと障害年金の申請はできません。

つまり発達障害と診断されてすぐに障害年金を受け取ることはできないんです。

初診日からしばらく治療を受け、1年半経っても状態が改善しない場合、初めて障害と認定されるのです。

なっつん

治ったらそれは「障害」ではなく「病気」です。

治らない、一生お付き合いしていかなければならないから「障害」なのです。

 

「初診日に厚生年金に入っているか」が運命の分かれ道

これ・・・。

これが、障害年金が「運ゲー」だとか「宝くじ」と言われてしまう原因です。

なぜ「運ゲー」なのかと言うと、初診日に何の年金に入っていたかによって、一生涯もらえる金額が決まってしまうのです。

つまり、初診日に国民年金に入っていた(学生・フリーター・自営業だった)人と、厚生年金に入っていた(フルタイムで会社勤めをしていた)人とでかなりの格差が生じてしまうのです。

障害年金の種類
  1. 障害基礎年金・・・国民年金に入っていた人が対象。2級まである。
  2. 障害厚生年金・・・厚生年金に入っていた人が対象。3級まである。

※詳しい金額などはこちらをご参照下さい。

平成30年度(2018年度)の障害年金の金額

↑のサイトの表を見て頂ければ分かるかと思いますが、障害厚生年金の方が手厚いです。

それ以上に障害厚生年金の方が圧倒的に有利と言える違いは、障害厚生年金のみ3級まであること。

障害基礎年金も障害厚生年金も、2級を受け取る対象になるのは、まともに働けない・日常生活が困難なほど重度の発達障害の方です。

しかし3級は何とか働くことはできる軽度の発達障害の人でも受給資格があります。

問題は、この3級があるのは障害厚生年金のみという点。初診日に国民年金に入っていた人は3級の対象にならないので、よっぽど重度の人でないと2級には当てはまりません。

つまりフルタイムで会社勤めをして厚生年金に入っている時に病院を初めて受診したというラッキーな人でないと、そもそも障害年金をもらえないパターンが多いということです。

初診日がフリーターや学生だったらその時点でアウトです。体調を崩して会社を辞めてから受診しても時すでに遅しなのです。

なっつん

想像してみて下さい。

心療内科に行かざるを得ない、いつ辞めてもおかしくない精神状態の時です。自分が発達障害だと想像すらしていなかったというも多いと思います。

そんな時に、「自分は発達障害の可能性がある!障害年金を有利に進めるためにも厚生年金に入っている間に受診して〜」とそこまで調べられる策士な人が何人居るでしょうか?

体調を崩して会社を辞めてから初めて受診する人だって多いはずです。

何という運ゲー・・・

 

障害年金は確かに「運ゲー」だし「情報戦」かもしれない。だからこそたくさんの人に知ってほしい。

 

今回の当事者会でも話題になりましたが、「障害年金は宝くじみたいだ」と。確かに運ゲー要素がありますよね・・・。

その理由はこの記事に書いた通りです。初診日や入っていた年金の種類もそうですが、そこをクリアしていたとしても、先生との相性・先生が書いてくれる診断書次第なところもあります。いくつもの運ゲーをくぐり抜けないと、障害年金をもらえないのです。

しかも義務教育で教えてもらえないので、自力で調べて申請しない限り貰えない仕組みになっています。

本当に困っている人に支援が届かないという状況になっています。情報収集が得意な当事者とそうでない当事者の間に格差が生じている状態です。SNSをやらない方も多いですし・・・。

なっつん

社労士さん曰く、なっつんが今通っている病院はいい先生なんだけど障害年金には非協力的なので、申請が通る診断書を書いてくれない先生らしい。

なので「申請が通りやすい診断書を書いてくれる先生」を紹介してもらいました。

これも情報戦なところがありますね。

日本が見直してほしい問題点のひとつだなぁと改めて思いましたが、国に何とかしろ、ちゃんと教えろよ、と不満を持つよりも、自分でどんどん情報収集する方が賢いし手取り早いです。

発達障害を持ちながら頑張って生きている人たちに役立つ情報をお届けできれば私も嬉しいので、これからもブログの更新頑張ります!(^^)b

 

障害年金を受け取りたい方は社労士さんに相談するのがベスト

そんなこんなで、先生を変えたり何やかんやで、なっつんが障害年金を受け取れるかどうかはまだまだ1年以上先になりそうです。

今後どうなるか、動きがあり次第ブログで報告していきたいと思います。

最後に一言、「まずは社労士さんに相談してみよう」です!

自力で障害年金の申請をするのはかなり難易度が高いからです。

社労士さんに頼むともちろん料金が発生します。でも障害年金を貰えるようになればすぐに返せる金額です。

自分の将来のためにも専門家に任せるのが1番ではないかなと思いました。

 

 



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