日本に根づく「同調圧力」が、この国の発達障害者が生きづらい原因かも

日本に根づく「同調圧力」が、この国の発達障害者が生きづらい原因かも



海外旅行や語学留学にも安く行ける時代になりましたし、外国人の友達がいる/同じ職場で働いているという方は、年々増えているのではないでしょうか。

そして1度でも異文化に身を置いた経験のある方なら、目には見えないけど日本に根づく「違和感」の正体をはっきり自覚できるようになるのでは、と思います。例えばこんなこと。

日本社会の「違和感」
  • 個性を出してはいけない(みんな同じ制服やスーツを着たり)
  • みんなに合わせて空気を読むのが大事
  • 「出る杭は打たれる」という言葉。出ないように振る舞わなければいけない。謙虚さが美徳。
  • 自分の意志・やりたいことより「世間体」「その場の空気」を重視する
  • 空気を読んで本音を隠し、建前を言う
  • 本人の居ないところで悪口を言う
  • レールから外れると叩かれたり白い目で見られてしまう

↑こういう日本の空気が大好き!人に合わせるの楽!マジ生きやすい!最高!という方にはこのブログは必要ないと思いますし、そもそもこのブログに辿り着いていないと思います。

私もずーっとこの空気に悩まされてきました。特に女子特有のグループ行動は大の苦手。

どうしてみんなこれが平気なの?耐えられるの?違和感を感じないの?居心地悪くないの??とずっと疑問に感じていました。

「みんなで集まろう!旅行行こう!」という話になり、断りにくい空気になるともう地獄。人に合わせて同じ行動をしなきゃならないのは耐えられません。そこから逃げ出すことばかり考えていました。

 

発達障害者が生きづらい「違和感」の正体は、「同調圧力」

「同調圧力」聞いたことありませんか?

日本に住んでいて上記のような生きづらさ、息が詰まる感じを覚える人は、「同調圧力」に押し潰されそうになっている人なのではないかと思います。

「みんな同じ」であることを最重視し、異質なものを排除する。

自分はやりたくないけど、みんながやってるからこっち・・・と、集団の多数派になるように行動するのではないでしょうか。というか、目に見えない圧力によって強制的に行動させられますよね。この圧力が「同調圧力」です。

この「同調圧力」を無視して1人だけ違う行動を取ってしまうと、「制裁」が加えられます。集団から浮いてしまい、白い目を向けられ、すぐに批判の対象になったり、友達が離れていったりします。

まるで少数派になるのは悪いことであり、1人だけ罰を与えられているかのよう。

この「同調圧力」と「制裁」のシステムが、日本にブラック企業や長時間労働を生んでいるとも言えます。

自分以外の全員が残業している中で、「定時なんで帰ります」とはなかなか言いづらいですよね。用事があっても一緒になって残業してしまう人が多いのではないでしょうか。これは「同調圧力」に負けてしまっているいい例です。

 

発達障害者は生まれた時から同調圧力に押し潰される

脳みそが普通の人と違う発達障害者の場合、生まれた時からこの同調圧力を受けて生きていくことになります。

子供の時から「他の子と何か違う」わけなので、「変な子」と言われたり、子供は正直ですからいじめのターゲットにされる確率も高いです。

大人になってからもやはり普通の人と違うわけなので、職場の同調圧力に勝てずにうつ病になってしまったり、働けなくなってしまう人も多いのです。

なっつん

何とか働けて生活できる人でも、常に「生きづらさ」のようなものを感じているのでは。

つまり日本に生まれた発達障害の人は、生まれた時から試練を背負っているとも言えます。

日本に生きていてみんなと同じように行動できない/空気が読めないのは、イコール批判を受けてしまう、嫌われてしまうということだからです。

だから発達障害の人は、発達障害を隠して 「みんなと同じ」ふりをして生きていく努力をするのか、それとも「みんなと違う」自分をオープンにして、白い目を向けられながら生きていくのか、選択を迫られます。

日本の中で同調圧力に逆らって生きるのは、例えるなら全員リクルートスーツを着てやってくる合同説明会に1人だけピカチュウの着ぐるみを着て行くようなもの笑。かなりメンタルが強くて勇気のある人じゃないとできないですよね。

 

多民族国家に住めば発達障害の生きづらさはなくなる?

自分の子供が発達障害だと知った親御さんは、海外移住を考える人も多いそうで。こんな記事を見つけました。ASDの子を連れてアメリカに渡った方の書いた記事です。

「子供に発達障害があるから親子で渡米を決意」そんな親子がいることが異常だっていうことに気づいてほしい

 

発達障害の本人も、海外移住を夢見る人は多いのではないでしょうか。

私もその1人です。なぜかと言うと、多民族国家には同調圧力がないからです。

人種も生まれも容姿も「みんな違う」のが当たり前なので、「みんな同じ」になろうとするプレッシャーが存在しないのですね。

私はニュージーランドに留学した時にこれに気づき、カルチャーショックを受けたと同時に「何て居心地がいいの」と思いました。

自分の発達障害っぽいところをオープンにしていても変な顔をされないし、 受け入れてくれたし、 みんな遅刻してくるから合わせる必要がないし、誰も空気読まないし、そもそも私以上に変な人がうようよ居たからです笑

言語性優位ASDの脳は語学に向いている。アスペが英語を勉強するメリット

2019年8月22日

その後もシンガポール、バンコク、ロンドンと滞在しましたが、移民が多い場所は自分を取り繕う必要も隠す必要もなくて、生きるのが楽です。

なっつん

日本も移民は増えてきているけど、まだまだよそ者への差別が激しい

 

無計画ワーホリはおすすめしない

それゆえ、発達障害傾向のある私の友達は、ワーホリに行っている子が多い気がします。

海外なら同調圧力から逃れられることに気づき、ADHDの衝動性も相まって貯金もろくにないのに飛び出してしまうのではないか?と思います。

ですが無計画なワーホリはあまり意味をなさないことが多いです。

日本でもコンビニやレストランで外国人がたくさん働いていますよね?

決してコンビニやレストランの仕事が悪いとは言いませんが、ワーホリで来た外国人は安い労働力にされがちなのです。

そしてあっという間に期限が切れて日本に戻ってきて、また1から職を探すことになります。

私も何度「今すぐ日本から逃れたい!」と思ってワーホリについて調べたか覚えていませんが、もし貯金も職歴もろくにないのに飛び出していたら今頃レストランで皿を洗っていたか、ホテルの部屋を掃除していたかもしれません。

本気で海外に住んで日本の同調圧力から逃れたいと思うなら、日本に居るうちにじっくり準備してからでないと、移住の夢は失敗に終わりやすいです。

永住権は、国によってはかなり取得の難易度が高いです。

海外逃亡する前にやっておきたいこと
  1. その国の永住権を取る条件・今の自分での実現可能性を徹底的に調べる(国によっては出身大学で細かくポイントをつけられます)
  2. その国で働けそうな、もしくはリモートワークで生活できそうな仕事のスキルを日本で徹底的に磨く
  3. 外国語の勉強
  4. 貯金

以上がしっかりできていて、永住権の足掛かりにするためのワーホリビザの活用なら無駄にならない。ただ現実から逃れようと、ワーホリに行けば人生が変わるはずと信じて飛び出すと失敗する。というのが色んな方から話を聞いて出た結論です。

あと最近読んだ本ではこれがおすすめです。国ごとの解説や、海外でも働ける職業、ビザ、海外移住者の事例などについて分かりやすくまとまっています。

どうしても日本に住むのがつらい!と言う方は選択肢の1つとして考えてみるのも大いにありだと思います。

 

これもおすすめです。これを読んでから旅をする時の視点が変わったような。同調圧力に負けそうになっている人にオススメです。

 

日本国内にも、同調圧力の低いコミュニティはあります

とは言え、わざわざ日本を出なくても、日本国内にも同調圧力の低いコミュニティと言うのはたくさんあります。

そのような居場所を1つでも見つけられると自己肯定感は上がるはず。

同調圧力の低いコミュニティ
  1. 当事者会(最も発達障害を理解してもらえる場所だと思います。)
  2. 英会話学校・国際交流サークルなど(多民族国家の話と同じ原理。自分と違う人を受け入れてくれます)
  3. WebデザインやITの勉強会など(IT系職種には発達傾向がある人が多いのと、転職経験ある人が多いのと、好奇心旺盛な人も多い)

私が今までに参加して居心地が良かったと感じたのは、このようなコミュニティです。

とは言っても1人1人趣味も違います。今はSNSなどで簡単にサークルや勉強会を探せる時代なので、自分に合ったコミュニティを探しやすくなっています。

 

発達障害の人にとって、確かに日本は息苦しい

これは事実ですが、日本人に生まれてしまったからには向き合わなければなりません。

でも日本にも良いところはたくさんあります。治安は良いし便利だし、外食のレベルは高いし、和食美味しいし。温泉最高。

日本に生まれて良かったと思うけど、同調圧力による息苦しさだけはどうにもならないですね。

「みんなと同じ」になれる健常者にとっては、努力せずとも多数派になれるため、居心地が良いのかもしれませんが・・・私たち発達障害者は、日本の中でも自分たちを受け入れてくれる居場所探しに少し苦労するかもしれませんね。

日本の中でも外でも、自分にとって生きやすい居場所をみなさんが見つけられて、発達障害であることを忘れられるぐらい幸せに生活できますように。

 

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