発達障害でバリバリの文系に生まれてしまった私は、「理系に生まれたかった!!」と何度思ったことか覚えていません。
なぜなら、発達障害の適職に挙げられる&かつ現実的に目指しやすい仕事は、理系の仕事が多いと思うからです。
例えばよく言われるのが「プログラマー」とか「研究職」とか。
ASDだけの人なら「薬剤師」や「経理」も向いていそう。
いや厳密には経理は理系じゃないですけど、数字や計算に強い人が有利であることは間違いありません。お金の計算苦手な私は、アウトです。
実際にASD持ちでアプリ開発などフリーランスでやっている友人は、お金が有り余って仕方ないほど稼いでいるみたいですし、理系の友達は就活せずとも大学院時代に大企業の研究職に就職先が決まると言う・・・正直、理系の発達さんたち、羨ましすぎます。
私も高校生の時、何となく「自分には薬剤師とか顕微鏡でずっと何かを研究するような仕事が向いてるだろうな」とうっすら思っていたものの、数学はいつも赤点だったので、なりたくてもなれませんでした(泣)
その代わり英語と国語は得意な、凸凹脳の持ち主だったので、必然的に文系に流れていくこととなりました。
文系卒の発達障害は、人生でつまずきやすい?

これはもしかしたら私の偏見が入っているかもしれませんし、決して差別ではないのですが、発達障害で人生つまずいてる人の多くは、文系卒であるような気がします。

私も文系卒で、思いっきりすっ転びましたw
これには理由がありまして、文系卒で普通に就職した人のほとんどは、初期配属で営業や接客や事務に行かされることが多いからです。
つまり発達障害の人が最も苦手とするマルチタスクやコミュニケーションを要する仕事は、文系の人が担当することが圧倒的に多いのです。
(もちろん理系の営業とかも居ますけど、ほとんどは、経済学部とか文学部とかそのあたりが多いのでは)
じゃあ文系の発達障害でもできそうな、黙々とやれるシングルタスクの仕事はと言うと・・・あんまりない!ことに気づいてしまいます。(あっても給料が低くて生活できないレベルの単純労働が多い)
つまり理系の発達障害の人は、淡々と勉強し続けていればそのまま適職に流れ着き収入も安定する可能性が高いのですが、
文系の発達障害の人は、淡々と勉強し続けていればそのまま向いていない仕事に就いてしまって自爆する可能性が高いのです。
だから文系の発達障害の人ほど、作戦を練る必要があるのかもしれません。
そこで今回は、文系に生まれた発達障害者がこの競争社会でサバイバルするために、何を勉強すればいいのか、作戦を考えてみようと思います。
文系の発達障害は何を勉強すれば競争社会を生き残れるのか、考えてみた
ASDの場合
・会計士や税理士、社会保険労務士、弁護士などの士業
ADHDの場合
・Web系スキルを勉強する
・ブログ・YouTube・イラストなど創作活動をしてみる
ASD・ADHD共通
・外国語を勉強する
・自分の専門分野や趣味で講師/インストラクターになれる資格や手段はないか、調べてみる
※あくまでも私の主観が入っています
文系のASDの場合
ASDの人は脳の特性上、反復型の暗記に優れていると言われ、さらに過集中を持つことから1つのことに集中してコツコツ取り組むことができます。
いわゆる「学校のお勉強」のような詰め込み型の学習が得意であることも多いですし、こだわりの強さから専門分野を極めるのも向いています。





アスペルガー症候群の真実…東大など高学歴な人に多い説は本当か?専門家が解説
こちらの記事では「東大生の4人に1人がASD」とも書かれています。
そのため文系のASDが現実的に目指していきやすい進路として、「士業」が挙げられるでしょう。弁護士、税理士、会計士、社会保険労務士などですね。
これらの資格はコツコツ暗記する学習が得意な人ほど取得しやすいため、ASDの脳特性とも相性が良いと言えます。
さすがに弁護士は、超優秀な人でないと司法試験に受かるのは難しいですし、司法修習期間なども含めたらかなり期間がかかりますが・・・社会保険労務士や行政書士であれば、人によっては半年ほどの通信講座でも合格が可能です。
ただ士業はクライアントありきの仕事ですから、もちろんコミュニケーションは必要になってきます。
ですがASDの場合、一方的に先生の立場として教えるコミュニケーションは流暢にできるケースが多いのです。苦手なのは、相手の気持ちを汲み取った臨機応変な会話のキャッチボールです。
そう考えると、「先生」と呼ばれる仕事には比較的適性が高いのではないかと思います。
仮にコミュニケーションや実務で失敗して辞めてしまったとしても、身につけた専門知識や資格は無駄にはなりません。
弁が立たずとも、例えば契約書の翻訳や法律専門ライターなどは高単価ですし(1文字3〜5円の案件を見たことがあります!)それだけで十分食べていく収入を得ることは可能でしょう。
なので文系の発達障害で特にやりたいことがないよ〜という人は、とりあえず「法学部」を選んでおけば食いっぱぐれる確率が格段に低くなるのではと思います。
「公務員」は発達障害に向いているのか、向いていないのか?
発達障害の中でもまじめで安定志向な人がよく選びがちな進路として、「公務員」が挙げられるのではないかと思います。
「発達障害に公務員は向いている」説と、「発達障害は公務員やめといた方がいい」説の両方を見るのですが・・・
公務員と言ってもピンキリなので、職種によるのではないかと思います。
民間と同様に、向いている職種であれば続けられますが、苦手なマルチタスクなどに当たった場合はつらくて辞めてしまうのかもしれません。
民間・公務員に限らずこれだけは言えることですが、ASDなら「体育会系の職場」、ADHDなら「きっちりしすぎたお役所仕事」を絶対に避けるべきです。
後で泣くことになります・・・。
文系のADHDの場合
ADHDの場合、ASDの人ほどコミュニケーションに難を抱えていないケースが多いです。
なので人によっては営業職がぴったりハマって、ADHDらしいキャラも良い効果となり、トップセールスマンになってしまうような運の良い人も居ます。
ですが多くのADHDは事務処理やマルチタスクが上手くできず、ミスを連発し、仕事で悩むケースがほとんどなのではないかと思います。
(↓ちなみに私はこのように自爆しましたw)
ではADHDの人は何を勉強すれば生き残りやすくなるのか?
私自身もADHDとして思うことですが、2つあると思っています。
1つ目は「Web系スキルを勉強すること」、そして2つ目は「ブログ・YouTube・イラストなど創作活動をしてみること」です。
ADHDは実務が苦手な代わりに発想力・行動力豊かなため、クリエイティブな仕事が向いているとはよく言われることですが、画家や漫画家や作家として食っていけるのはほんの一握りだけ。
ですが「現実的なクリエイティブ職」もあるのです。それがWeb系の職種だと思います。Webデザイナー、グラフィックデザイナー、フロントエンドエンジニアなどですね。
なっつんもWebデザイナーの仕事を始めてから、「これはADHDのためにある仕事だ・・・!」と思いました。
何かを閃いたりあっちこっち思考が飛びやすい脳の特性を活かしやすく、不注意でミスが起こりやすい部分も修正が比較的容易で、働き方がフレキシブルなところもADHD向きです。





特にWAISの結果が視覚優位だった人には向いていると思います
これに関しては今までに記事を何本も書いているので、気になる方はぜひお読み下さい。
そして2つ目の「創作活動」ですが、これは実際に私がブログを半年間運営してみて感じたことです。
会社から言われたことをただこなすより、自由にのびのびと自分の発想や考えを表現する方がADHDは得意なのではないかと思います。
こんなことを言うと「そんなの無理に決まってんだろ!」「無責任なこと言うな」という意見が決まって飛んでくるのですが、そんな最初から全人生をかけてやる必要は全くなくて、最初は副業や趣味程度でやってみても良いと思うのです。
その程度のノリで始めた創作活動がヒットして、収入源になるかもしれません。
大成功は難しいのかもしれませんが、月5万円程度でも収入が増えればかなり生活が楽になりませんか?
そして月5万円程度なら、別に天才でなくとも、例えば私のような凡人でも十分達成可能なのです。
さらに自分の心を表現する活動は、ADHDの心に潤いをもたらします。
例えばブログであれば、「ブログを書く」という行為自体が日記療法であり、認知療法にもなります。(参照:「ブログ」がストレス対策に最適なわけ。)
実際に私の周りのADHDを見ていても、創作活動をされている方は活き活きとされている方が多い印象です。
ADHDのアイデアが次々浮かぶ脳を創作活動に活かさないのは非常にもったいないと思うのです。
文系のASD・ADHDに共通して言えること
とりあえず文系の発達さんでやっておいて損がない勉強は、「外国語」です。
英語や中国語あたりができると、とりあえず食いっぱぐれる確率が下がります。インバウンド需要で人手不足ですし、何かしらの求人は常に出ていますから。
英語をメインに使う仕事でなくとも、どんな仕事でも英語ができることは有利でしかありません。
例えば上記で挙げている士業やWeb系の仕事であっても、英語ができれば海外のクライアントと仕事をすることもできるので、自分の市場が何倍にも広がるのです。
もう気づいている方は気づいていますが、日本経済はこれから縮小に向かいます(というかもう絶賛縮小中です)。
例を見ない少子高齢化が始まっていることはもう数字が示していますし、今後10年以内に「移民の国」に変わっていくことはもう止められません。
英語を勉強することはもはや「意識高ぇww」なことでも何でもなく、自分の今後の人生を守るためにも必須なことになりつつあります。
もう1つ、発達障害が生き残りやすい道として、「自分の専門分野や趣味で講師/インストラクターになる」が挙げられます。
なぜなら発達障害は、自分の好きな分野をとことん極めるのが得意だからです。ハマった分野に関しては、驚くほどの知識を持っていることも多いものです。
そして繰り返しになりますが、ASDの場合、一方的に先生の立場として教えるコミュニケーションは流暢にできるケースが多いです。
これはADHDにも同じことが言えると思いますし、ADHDの場合はASDよりも人前で話すのが苦ではない人が多いのでは?
ADHDの知り合いで、ユーモアを織り交ぜたマシンガントークが上手な人を何人も知っています(多動性が強くて聴覚優位の人に多いのかな)。
一方的に話す講師業であれば、この特性が活きるのではないかと思いました。





「教師」ではなく「講師」がポイント。
学校の先生は究極のマルチタスクと人間関係の板挟みになりやすいからです。
教える業務だけに専念できる、「講師業」が向いています。
なので発達障害の人は、「好き・得意なこと」を極めるのが、最終的に適職に結びつくように思います。
例えば発達障害のお子さんが1日中ゲームやパソコンに夢中になっていたとしても、「ゲームばっかりしてないで友達と遊びなさい!!」などと止めないであげてほしいのです。
ゲームばっかりし続けた結果、プログラマーやプロゲーマーとして生きていけるようになる子供だって居るのです。
だから「好き」を極めていけば、そのことにかけた時間と情熱が、いずれ身を助けてくれるようになるはずです。
↓こちらの記事にも書きましたので、ぜひご参考にして頂ければ嬉しいです。
文系の発達障害でも大丈夫!道はたくさんあります


以上、文系の発達障害が生き残る方法を考えてみました。
理想を言えば、お子さんが発達障害であると気づいた時点で、理系の専門職に進ませてあげるのが1番だと思います。それが最も特性に向いているかつ、発達障害があっても収入が安定しやすい進路だと思います。
ですが文系/理系は生まれつきの得意不得意が大きく関わるため、私のように、いくら理系に進みたくても数学ができないという人も居るものです・・・。
ですが文系の発達障害であっても、特性を活かして働く道はたくさんあります!
私も1度は事務職でスベってしまいましたが、今は「デザイン」と「ブログ」という、いかにも文系らしい仕事をして生きることができています。
得意不得意は1人1人違います。
もっと多くの発達障害の方が自分にとってベストな働き方を見つけて、自分らしく働ける世の中になりますように。




























うちのアスペ父は法律家です。がADHDも強い父は集中力がないので苦労していたよう。私もじっと座っておけないタイプ。なので、事務職は選べませんでした。文系だと詰んでしまうのが現実ですよね。なので、なるべく理系よりの仕事を選ぶのが生き残る術、あと副業と貯金でしょうか。それと家族の強い絆←機能不全の我が家は無理
コメントありがとうございます。
法律は経理や医療同様に非常にきっちりした世界だと思いますので、
ASD単体だと向いていそうな気がしますが、ADHDが強いほどつらいかもしれませんね。
ADHDが強い人は、うっかりミスが人命や会社の大損失に繋がるような仕事は避けるのが正解ですね・・・。
そして文系だと、才能を活かして成功か、失敗して詰むか、に大きく分かれてしまう気がします。
なので副業でリスクヘッジするのは私も賛成です。
家族からのサポートも大きいですね。
こんにちわ、いつもTwitter見ています。
自分は大学を途中で中退したので、なっつんさんが教えてくれた案は厳しいところがあります。
それでも、自分の向いているところが再認識できるので大変助かります。