「人と話すのが得意です」と自ら言える人は、どのくらい居るのでしょうか?
私の予想ですが、日本人はどちらかと言うと内向的な国民性のため、話すのが苦手と感じている人の方が多いのではないでしょうか。SNSでのコミュニケーションが主流になったことでそれが顕著になってきているなと感じます。
そのため、会話が苦手と言うだけで「あいつはアスぺルガーだ」「私ってアスぺなのかな」と言う人が増えているような印象を受けます。
一般の方が「アスぺ」という単語を使う時には、言い換えれば「コミュ障」「変人」と言うような、少なからず侮蔑的な意味が含まれていると思います。
実際にアスペルガー(自閉症/ASD)を診断されたなっつんとしては、「アスぺ」とからかうように言うのは、からかわれた本人も、本当にその症状に苦しんで悩んでいる人をも侮辱すること。あまりそういう風に使ってほしくないなぁ・・・とよく思います。
コミュニケーションが苦手=全員アスペルガー ではないからです。
話すのが苦手でも最低限の会話のキャッチボールができているなら、それはシャイなだけとも言えるからです。
本当のアスペルガーの人のことを理解して欲しいと思ったので、今回は、アスぺ(自閉症/ASD)の私が会話する時の脳内がどうなっているか、説明するのが難しいのですが、できるだけ分かりやすく伝えられるように頑張ります。
フィーリングと言うより、プログラミング

これ、どう言うことか想像できるでしょうか?
コミュニケーションが上手な人は感情を素直に表現したり、相手の気持ちを考えて会話できていますよね。特に女性は共感脳と言われますから、これが本当に上手な人が多いです。
例えば「すごい!」「嬉しい!」「やったぁ!」などと賞賛や喜びを素直に表現したり、「分かるよ〜」と相手に共感を示したり。自分の意見を述べる時も、「私は〜と思うけど、でも○○ちゃんの言うこともすごくわかるよ」と決して相手を不快にさせない表現ができています。
これが自然とできる人は、相手を気持ちよくさせる会話ができるので、人に好かれやすいです。
つまり、フィーリングで会話ができているのです。
これに対してアスペ女子の私の場合は、プログラミングで会話しているという感覚に近いです。
どういうことかと言うと、あらかじめ脳に会話のシミュレーションをプログラミングしておいて、あるフレーズが来たらそれに対応するフレーズを返す、という風に会話しています。
↓プログラミングをかじったことのある方なら分かる、この条件分岐です笑
if (Aと言われた) {
Bと言い返す;
} else if (Cと言われた) {
Dと言い返す;
} else {
愛想笑い;
}
どういうことやねん!!と理解できない方は、そのままで大丈夫です。
超わかる!!と上記の式に賛同してしまった方は、アスぺの傾向があるかもしれません。
つまり、あらかじめ脳にプログラミングされた言葉しか出てこないのです。
それ以外の予想外の言葉が来たらどうなるかと言うと、バグります。
普通の人なら機転を効かせた返事ができるところを、アスぺのなっつんはバグって停止します。
つまり、何も言葉が出てこなくなり、思考が停止します。
言葉で説明するのが難しいですが、本当に、「何て言ったらいいのかわからない」のです。アドリブなんて不可能です。
対する外向的なコミュ力の高い方は予想外の台詞への返しやアドリブが非常に上手なので、すごいなぁと尊敬することしかできません・・・。
子供の頃は「会話が続かない人」「変なことをよく言う人」「ストレートで失礼な人」とよく言われてしまい悩みの種だったため、なっつんは予想外のことを言われたら愛想笑いというコマンドを発動するようにしています。
脳みそが思考停止して「何を言っていいかわからない」状態に陥っても、愛想笑いを繰り出すことで、ある程度ならそれを隠すことができると気づきました。
表情と会話が一致していない、不自然
これもなっつんが実際によく言われる言葉です。
シリアスな内容なのに満面の笑顔だったり、ジョークなのに真顔だったりすることを指摘されることが多々あります。
普通の方なら会話と感情が連動しているため、会話の内容に連動して表情も自然と変わるのだと思いますが、
アスぺの私はプログラミングで会話しているため、会話と感情が連動していないのだと思います。
コマンド「愛想笑い」があまりに便利で簡単に好印象を与えられるため、愛想笑いを解除せずに喋っている時があります。
リストラや失恋の話題なのに笑顔が顔に貼りついたままだった時は、「しまった」と思いました。そんなことが多々あります。
健常者の方なら、アスぺの人と会話する時にこの違和感を感じるのではないかなと思います。
文章での会話なら大丈夫

ちなみに上記は口頭の会話での話なので、LINEやメールやSNSなど文章の会話では当てはまりません。
じっくり考えて自分の考えをまとめて書ける分、LINEやSNSは長文になりがちな傾向があります。
会話は淡々としているのにLINEはかなりの長文なので、現実とネット上でのギャップに驚かれることもよくあります。
とは言え、発達障害の方がよく言っていますが、文面での会話なら精神的消耗がかなり少ないです。対面での会話や電話は疲れてしまうのですが・・・。何というか、会話するとMPを消費する感じです。
なので、発達障害の方が仕事やプライベートで大事な内容を伝える時は、メールをおすすめしています。口頭だと失敗してしまったり誤解を与えてしまうことが多いからです。
(でも、好きな女の子への告白やプロポーズをLINEでしたらダメですよ!笑)

自閉症=「全く喋れない」訳ではない
「自閉症」と言う単語の印象から、「全く喋れない人」だと思っている方も多いと思いますが、全く喋れない訳ではありません。
むしろ自分の興味のある話題にはべらべらと喋るため、なっつんも「辞書を読み上げているみたい」と言われたことがあります。
問題は興味に偏りとこだわりがあり、興味のある分野しか話せないこと。
特に自閉症(アスぺ)の人ができないのは、臨機応変なコミュニケーションです。
しかし上述した通り、プログラミングされた内容ならきちんと言葉を返せるため、
会話のケースのプログラミング量を増やすことで徐々にコミュニケーションを上達させることは可能だと思います。
・会話術やコミュニケーションの本を読んで論理的に勉強する(別の記事でおすすめの本を紹介したいです!)
・周りの人の日常会話を聞いたり、ドラマでの会話を見て適切な返し方をインプットする
・アウトプットして特訓する(最初はSNSやネット上で友達を作って文面で会話の練習をする)
アスぺなら「聞き上手」を目指そう!

しかしいくら会話の特訓をしたところで、元から喋るのが上手なのであろうコミュ力の高い人を見るたびに、自分と比較してしまって落胆することがなっつんもよくあります・・・。
でも、最近気づきました。
コミュニケーション力=トーク力ではありません。
考えてみてください。マシンガントークをする人全員が、他人から好かれるような人でしょうか?
そうではないですよね。むしろ他人の悪口や自分の自慢話ばかりマシンガントークしてくる人は、嫌われてしまいます。
それよりも、口数が少なくても相手の話をしっかり聞ける人の方が好印象だし、信頼してもらいやすいのではないでしょうか。
友達の数<<<友達の質
自分からガンガン話しかけて喋り続ける人は、確かに友達の数は増えやすいと思います。
でも、友達の数が多いか少ないかよりも、少数の人と深い信頼関係を築けるかの方が、幸せに生きていく上でずっと大事だと思います。
Facebookの友達が1000人居ても、全員と連絡を取り続けられる訳ではありません。1000人と関係を維持していくならお金も時間もかなりかかってしまうし、1つ1つが浅いお付き合いになってしまうのではないでしょうか。
それより、数は少なくても少数の友人と深く付き合っていける方が大事です。
そのために高度なトーク力は必要ありません。
自分を変えようとしない
アスぺルガー(発達障害)がコミュニケーション下手なのは、仕方のないこと。それは脳を取り替えない限り変わりません。
それなら自分を丸ごと別の誰かのように変えようとするより、アスぺなりの戦略で生きていく方がずっと楽だと思います。
以上、アスぺが会話している時の脳内がどうなっているのか、アスぺのコミュニケーションについてまとめさせて頂きました。















31歳男です。診断を受けたことはありませんが、ASD傾向が強いと感じています。人間関係がうまくできず、自分を責めて疲弊して、2〜3年で職場から逃げるように辞めるを繰り返しています。最近になって発達障害という言葉を目にするようになり、広い目で見れば共感出来る人がたくさん居るように感じています。私も会話する時は相手に誤解されないように、メールを作成するかのように考え過ぎてしまうんですよね。思ったことをそのまま口に出せないというか。ちなみに保育所ではいじめられている訳ではないのに、友だちの輪に入らず、独りで絵を描いたり折り紙を折ったりするような子どもでした。