発達さん(ASD、ADHD)は夜型が多い。けど、夜型の方がIQが高いし所得も高い?



突然ですが、皆さんの生活リズムは朝型ですか?夜型ですか?

なっつんは超がつくほどの夜型人間です。

この記事を書いているのも夜中の2時ぐらい。大抵は午前3時から4時ぐらいまで活動しています。そしてお昼過ぎに目覚め、夕方から徐々に元気が出てくるという、完全に夜行性の人間です。

なっつん

午前中はしかばねのようだ

そしてどうも私だけではなく、発達さんは全体的に夜型の人が多い印象を受けました。Twitterでも午前中はレスポンスが少なく、夜中の3時にメッセージが届いたりするからです笑

それを確かめるためにこんなアンケートを取ってみました。

 

 

1156人の方にご回答頂きましたが、どうでしょう。圧倒的に夜型が多いですよね。ほぼ2:8の差です。

やはり発達障害の方に夜型が多い説は本当であったようです。

今回は、発達障害と夜型の関係性について書いていこうと思います。

 

なぜ発達さんは夜型が多いのか?

 

ADHDの場合→先延ばし癖でどんどん後回しにしてしまう

【ADHDとは】ドジっ子/遅刻魔/「先延ばし」しすぎて気づいたら朝になってる

2018年6月11日

ADHDの先延ばし癖についてはこの記事にも書いた通りですが、ADHDの場合は特に「すぐやる」ことが苦手です。

仕事や勉強や家事に取り掛かるまでに時間が必要なのです。「後でやろう」と思って気づいたら3時間経っていた、なんてことが日常茶飯事です。取り掛かる時間が遅くなるので、どうしても夜遅くまでかかってしまいます。

休日に「テスト勉強しよう」と思ったら漫画を読み始めてしまい、「午後からやろう」と思ったら夕方になっていて、「やっぱり夜やろう」と思ったら0時を過ぎ、気づいたら朝・・・なんてこともあります。

このように「先延ばし」をするためだけに1日を潰してしまうことが、ADHDにはよく起こるのです。

そのためどうしても活動時間が遅くなり、夜型の生活になりがちなのですね。

これはADHDの衝動性が関係しています。目の前の誘惑(テレビ・漫画・SNSなど)に勝てず、衝動的に飛びついてしまいやすいのです。

これはADHDではない普通の人にもあるかと思いますが、ADHDの場合は特に自分の意志で娯楽を止めることができません。

その結果、朝まで関係のないことを続けてしまうという異常な行動も取りがちなのです。

 

ASDの場合→過集中でやめるタイミングが分からない

ADHDと同時にASDも持っているなっつんの場合、上記のお悩みにさらに過集中というASDの特性も加わります。

先延ばしにして先延ばしにしてやっと取り掛かったと思ったら、今度は仕事や勉強に熱中して止まらなくなります。数時間休憩も取らず水も飲まずにひたすらやり続けてしまいます。完成するまで徹底的にやるので、今度は適切なタイミングで切り上げることができなくなります。

そしてこの過集中があるためにASDの方は緊張の解き方が下手で、肩が凝りやすかったり疲れが溜まりやすかったりするのですよね・・・

つまり私のようにADHDとASDを両方持っている方は、「ある作業を完成させる」ために以下の時間を割いていることになります。

やろうやろうと思って先延ばしした時間 + 集中して取り組んだ時間

つまり先延ばしに5時間、作業に5時間割けば、それだけで10時間ぶんのエネルギーを費やしてしまったことになるのです。

発達障害の方が仕事で躓きがちな理由がお分かり頂けたでしょうか。

会社でも先延ばしは起こるのか?

「会社で働いていれば周囲の目もあるし、先延ばしを防げそう」という意見もありますが、私はこの意見は半分正解で半分違うと思います。

確かに周囲に監視されている環境では、YouTubeやネットサーフィンなんてできませんし、先延ばししたくてもできませんよね。

(席によってはし放題だと思いますが・・・)

強制力が働く、という意味では作業に取り掛かりやすいと言えますが、問題は、「やる気のない時も無理やり自分を奮い立たせなければならない」という点です。

本来なら先延ばしをしていた時間に無理やり仕事に取り組むということは、注意力が散漫になるということ。

実際に私はこの「本調子でないのに無理やり仕事をしている」時間にミスが多発しているな・・・と実感しています。

これを防ぐには、本調子でないときは単純作業などの簡単な仕事をして、調子が出てきたら難しい仕事に取り組むなど、自分の集中できる時間とかかるまでの時間などを分析して、仕事の振り分けをしていくことが大事です。

しかし事務職や営業職などのマイペースで取り組めない仕事は、これが時に難しいため(本調子でない時も電話応対をしなければならなかったり)発達障害さんに向いていないと言われるのです。

 

強いストレスが原因という説

発達障害と「夜型」の関係性について、先日こちらの本の中に面白い記述を見つけました。

発達障害グレーゾーン (扶桑社新書)

最近出版された、グレーゾーンに関する本です。現在流行中のようで、本屋さんで平積みにされているため、最近目にしたという方も多いかもしれません。

なっつん

グレーゾーンの経験談、職場で上手く立ち回る方法、グレーゾーンでも支援を受けながら働く方法などが分かりやすくまとまっています。

グレーゾーンの方にはぜひ読んでいただきたい1冊です!!

 

こちらの本の118ページから、グレーゾーンの女性の体験談が載っています。その中にこのような記述がありました。

とにかく朝が起きられず、よく遅刻してしまう。スマホのアラームを3分おきに20回もセットし、目覚まし時計も2つ使っている。そこまでしないと起きられないのだ。また、夜型で睡眠の質も悪く、睡眠導入剤を飲んだりスリープクリニックに通ったりしたこともあったが、なかなか改善しない。

・・・

「小学校中学年までは特別、朝は苦手ではありませんでした。でも、両親の躾が厳しい上に小学校高学年のときの担任の先生が体罰を与えるような人だったので、ストレスで脳が萎縮してしまった結果、後天的にこのような特性が出るようになったのかもしれない、と今は思っています」

・・・

発達障害は前頭葉の働きに何かしらの不具合があり、それが関係しているのではないかと言われている。また、虐待などで強いストレスを受けた子供も脳が萎縮するという研究結果が出ていて、以前、取材をした発達障害を疑う人も「強いストレスを受けた後からADHDに似た特性が出るようになった」と語っていた。

参照:発達障害グレーゾーン (扶桑社新書)

 

強いストレスが原因で、後天的に夜型になった。

この発想はなかったため、驚いたと同時に「確かに!」と思わざるを得ませんでした。

なっつん自身も、この女性と同じように子供の頃は朝型の生活を普通に送っていました。学校も問題なく朝早くから通学できており、休むことはほぼありませんでした。

しかし大人になってから完全な夜型になってしまいました。寝る時間も年齢と比例して徐々に遅くなっています。早くに寝た方がいいと頭では分かっていても、どうしても夜更かしをしてしまう感じです。

遅刻も多く、大学の時は1限の講義を取らないようにしていたし、社会人になっても休みが多くなることがあったり・・・

この本に書いてある通り、強いストレスが原因で脳が萎縮してADHD傾向が出るようになったというのであれば、それも説明がつくのです。

10代半ば〜20歳ぐらいの思春期は、確かに強いストレスを受けた時期でした。このぐらいの年齢の、子供から大人になる過程はみんな人の目を気にしてしまったり、アイデンティティを確立しようとする難しい時期です。

その中で「変なやつ」「コミュ障」といじめられたりもしました。当時は発達障害のことを知らなかったので、自分に欠陥があるかのように感じながらも、なぜみんなと違うのかが分からず、ひたすら暗闇の中をもがいて進もうとしていた感覚でした。

社会人になってからも環境や住む場所の変化、会社を1年で辞めて転職を繰り返して、経済面や将来への不安とストレスも重なり・・・

私がADHDの傾向を実感し始めたのは、確かに強いストレスを受けたその頃からだったと思います。

子供の頃は忘れ物も遅刻もない、むしろ優等生と言われていましたが、大人になってからミスが増え時間にルーズになり、「天然」と言われる回数がどんどん増えました。

そして夜型人間に。今考えてみれば、確かに私も後天的にADHDになった人間かもしれません。

なっつん

親からも「子供の頃はあんなにしっかりしていたのに、どうしてだろうね」と言われます笑

 

夜型の問題点

発達障害に夜型が多い理由をまとめたところで、今度は夜型であることの問題点を考えてみます。

 

① 普通のサラリーマン/OLができない

恐らく、これが夜型人間の悩みの大半なのではと思うのですが・・・

日本の会社は、ほとんどが朝9時から始まって夕方5時か6時に終わります。

シフト制、夜勤、夜の仕事、フレックスタイム制などの場合は遅くから働くことも可能ですが、一般的なデスクワークというのは朝早くから始まります。

この勤務時間が夜型人間に合っていないのですね。

朝のつらい時間に無理やり会社に行って働かなければならないわけです。夜更かしもしてしまうので、寝不足のまま会社に行っている方も多いと思います。

それで休日はお昼まで寝て・・・という生活だと、生活リズムも全く整わないですし、体に負担がかかります。

そのため、どうしても朝型の人よりも疲れやすく、体調不良も多くなってしまうでしょう。

 

② 日常生活を送る上で不便なことも

世の中のほとんどの仕事が9時から18時までということは、その時間帯しかやっていないサービスも多いということ。

つまり役所や銀行や郵便局や病院などに用がある時も、夜型人間は午前中は活動できないため、午後からしか行くことができません。サービスを利用できる時間がどうしても短くなってしまうのです。

また、地方で暮らしている方はもっと不便を感じるかもしれませんね。

飲食店や美容室など、早くに閉まってしまうところが多いからです。公共交通機関も地方では終電が早いです。

都市部であれば夜間も空いている店が多いし、終電も遅いしタクシーもある。夜に遊べる娯楽施設もたくさんあります。

しかし地方ではそうもいきません。地方で夜型の生活を送る方は、より肩身の狭い思いをするかもしれません。

 

夜型のメリット

一般的に、「夜型はダメ人間」「直した方がいい」と思われがちです。「朝型万歳」という考え方も根強く、「朝活」も一時期流行っていましたよね。

世の中の多数派である朝型に矯正した方がいいのでは・・・と考えている方もたくさんいらっしゃると思います。

しかし、夜型には夜型にしかないメリットがたくさんあるのです。

夜型のメリット

・IQが高い

・クリエイティブ

・リスクを取ることをいとわない

・稼いでいる

参照:朝型人間が良い? いえいえ、夜型でも良いんです – 夜型を勧める6つの理由(マイナビニュース)

 

いかがでしょうか。夜型の方がIQが高く所得が高いという結果が出ているのです。

そして世の中のクリエイティブな仕事をされている方や、起業家などのリスクを取っていく仕事をされている方も、夜型の方が多いのです。

さらに、夜型の方が脳が活発になる時間が長いという結果も出ています。

朝型の人は生産性が午後3〜4時頃までしか続かないものの、夜型は午後9時から翌朝まで長時間生産性が高い状態が続くそうです。

こう考えると私はむしろ夜型でよかった!夜型万歳!と思えるようになりました。

 

会社に合わせて朝型になるのではなく、夜型の自分に合わせて仕事を選ぶ

こんなに夜型にメリットがたくさんあるのにも関わらず一般的に「朝型の方がいい」と言われるのは、世の中の大半の仕事が朝型に合うように時間設定されているからです。

多くの子供たちがきちんとしたサラリーマンになれるように、朝型を良しとした教育がされているのです。

それなら逆転の発想で、自分を会社に適合できるように朝型に矯正するのではなく、夜型に合った仕事を選ぶというのも賢い選択肢だと思います。

例えばこちらの記事では「なぜ発達障害の方にフルタイム勤務が向いていないのか」を書いています。

発達さんにフルタイムの仕事がきつい理由【在宅ワークや週3会社員がおすすめです!】

2019年7月11日

フルタイムが向いていないなら、自分の好きな時間にできる在宅ワークや、フリーランスを目指すのも手です。とは言ってもいきなりフリーランスはオススメしないので、半分会社員+半分フリーランスという方法もある。

などなど、発達障害さんでも無理なく働ける働き方を考えてみたので、お時間があればぜひ読んでみて下さい。

 

以上、発達障害の方に夜型が多い理由と、夜型のメリット&デメリットなどについてまとめさせて頂きました。

結論は夜型でも大丈夫。むしろ夜型の方がIQ高くてクリエイティブだし所得も高くなりやすいから、誇っていいんだよ!ということでした。



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