なっつん(@nattsu_326)です。
突然ですが、みなさんグロい映画を普通に観られますか?医療ドラマの手術シーンを目を逸らさずに観られますか?
もしくは、自分が注射される時に何とも感じないタイプですか?それとも針が刺さるのを直視できないタイプでしょうか。
HSP(人一倍繊細で感受性が強い気質)のなっつんは、「痛い」「グロい」のがとにかく苦手です。
子供の頃から、グロい映画を観ると貧血や吐き気が起こって倒れることがよくありました。出血シーンでオエッとなってしまいます。自分が病院や歯医者に行く時は、もう、ガクブルです。大人になった今でも、採血の時は目を瞑ります笑
さらに体調不良の人が近くに居ると自分も体調が悪くなることが多々ありました。
実はこれらは全てHSPの特性で説明できるのです。
もし「私も同じ」と感じたなら、なっつんと同じHSPだと思います。
今回はHSPの人の日常生活の悩みである、「痛みに弱い」「人の痛みが自分の体にうつる」現象についてお話します。
しかし悪いことばかりではありません。この特徴のプラスの面も書いているので、最後までお読みいただけると嬉しいです。
人体模型を見て貧血・体内の話を聞いても貧血

小学生の時の話です。
理科の授業で先生が人体模型を持ってくるたび、貧血を起こして保健室に運ばれていました。
また、生物や保健の授業で「体内の仕組み」系の話になっても貧血で保健室に運ばれていました。

これが「何か他の子と違うみたいね」と親や先生に言われ始めた発端でしたが、当時はこの原因が自分がHSPだからとは気づくわけもありませんでした。
(ただ、「看護師にだけはならないでね、毎日ぶっ倒れるから」と助言されました笑)
大人になった今はマシになったとは言え、大怪我の話や体内で何かが起こっている話を聞くと体に寒気が走ります。
実はこれは、HSPの強い共感性が原因なのです。
この強い共感性と高い感受性により、HSPの人は人の話や物語を自分の身に起こったようにありのままに考える・感じることができます。
例えば「胃の手術をした話」を聞けば、自分のお腹にメスが入り内臓を開かれていじられる様子を、自分の身に起こったようにありのままに想像できてしまうのです。(この文章で気持ち悪くなってしまったHSPの方がいたらごめんなさい。私も書いててオエッとなりました)
人の痛みを自分の体に投影できるとも言えます。
だからなっつんは人体模型を見たり体内の話を聞くたびに、「自分の体はこうなってるんだ・・・」と体に投影してしまい、子供の私には刺激が強すぎて具合が悪くなっていたのです。
戦争モノ・医療モノの映画が観れない
同じ理由でグロい映画を観ても貧血になります。
映画の場合は映像が鮮明な分、刺激もかなり強くて、数日間夢でうなされることもありました。
例えば『はだしのゲン』『戦場のピアニスト』『シンドラーのリスト』を初めて観た時は直視できず、怖くて、気持ち悪くて、もちろん貧血になりましたし(貧血になりすぎw)、大人になった今でも思い出して胸が苦しくなることがあります。
同じ理由で医療モノのドラマや映画も苦手です。
特に『JIN』はストーリー自体は面白くて大好きだったのですが、麻酔なしで手術するシーンがたくさん出てくるためそれを想像しただけで体が痛くてたまらず、手術シーンは早送りしながら観ていました。
基本的に戦争・医療系は、「痛い」「苦しい」「悲しい」という感情や体験が渦巻くものです。
感受性の強いHSPにはネガティブな刺激が強すぎて、観た後には悲しくて苦しい気持ちがしばらく抜けなくなってしまいます。
具合の悪い人がわかる

しかし、共感性が強いということはこんな便利な能力もあります。
なっつんは、周りの人の体調が優れないと、すぐに気づくことができました。
その人の「疲れた」「痛い」「苦しい」のが自分にも伝わってくるためです。
そのためいち早く気づいて気遣いをしてあげることもできます。
私は大学生の時に個別指導の塾でバイトをしたことがありますが、その時も体調が悪かったり寝不足で疲れている生徒にすぐに気づくことができました。
そのため塾長や親御さんに「すごく優しい先生だって評判」と言われた時はかなり嬉しくて、子供たちも懐いてくれました。
HSPの人にとっては普通のことですが、普通の感受性の人から見れば「すごい能力」のようですし、感謝される能力ですよね。
教育・福祉・医療・カウンセリング・マッサージなど、子供・病人・疲れた人を相手にする仕事ではこの共感力は間違いなく有利です。
いかに癒す仕事に向いているかは、この記事を読んで頂いてもわかると思います。
「共感疲労」に注意
この理由から、医療職や福祉職やカウンセラーやセラピストなどの人を癒す仕事を志すHSPの方は多いのですが、「共感疲労」には注意しなければなりません。
「共感してもらえること」は、サービスを受ける相手にとっては最大の癒しとなりますし、みんな癒し手にはそのような人を求めています。
しかし共感することで、HSP自身は相手の痛みや苦しみを自分の体と心で受け止めてしまうのです。
そのため人を癒す代わりに自分の体や心をボロボロにしてしまうことになりかねません。
特に人を癒す仕事を選んだHSPの人は、相手以上に自分を癒す時間を確保することを何よりも大事にしてほしいです。
とは言えHSPには「人を癒す」仕事をどんどんしてほしいと思いますし、社会もそれを求めています。
この記事は、HSPの人が心を強くするためにおすすめの本をまとめてあります。今そのような仕事で頑張っている方は、ぜひ目を通してみて下さい。楽に生きるためのヒントが見つかると思います。
「共感性が高い」ことにはこんなプラスの面がある
他にも「共感性が高い」ことの長所があります。
痛い・苦しいなどのネガティブな刺激だけでなく、嬉しい・幸せなことも自分の身に起こったようにありのままに感じられるということです。
そのため、幸せ・嬉しい・楽しいで満ち溢れた話を聞いたり、そのようなポジティブな小説や映画などの作品に触れると、それもまるで自分のことのように感じられるのです。
そして美しい芸術や大自然に触れても、強い感受性が大喜びします。
芸術はHSPを救う。
— なっつん@発達障害&HSP🐈 (@nattsu_326) June 16, 2019
HSPの人は、感動した映画や本やアニメや絵や音楽を大事にすれば、メンタルが安定しやすいと思うの。
傷つきやすい分、人一倍感動もできるから。
いい作品に触れれば幸せに満ち溢れる。
「アラジン」を観てから1週間経ってもずーっと胸が高鳴って、上機嫌な私より😇
このように素晴らしい芸術や作品でなんとも言えない幸福感に満たされるのはHSPに生まれてよかったなぁと思う点の1つです。
「嬉しいこと」「楽しいこと」で自分をいっぱいにしよう

繊細なHSPが幸せに生きるには、いい刺激を自分に与え続けること。自分を幸福感で満たしてくれる環境に身を置くこと。
これが大事だと思います。
「悲しい」「苦しい」「痛い」を感じ続けると、神経がすり減るというか、心がボロボロになってしまいます。
なので、私はこんなことを意識しています。
・ポジティブな人とだけ関わる
・ポジティブな人が集まる環境を選ぶ
・花や自然の綺麗なところに住む
・ポジティブな話をする
・ネガティブな話題でも、最後は必ずポジティブで締めくくる
・悲しいことがあったら、好きな音楽を聴いたり本を読んだり映画を観たり、自分の心が喜ぶことをする
・時間があれば旅行に行く(旅行は五感全てが満たされるので、HSPの人には1番おすすめのストレス発散法です)
せっかく強い感受性を持って生まれたのだから、深く感動できる体験をしていかないともったいない。
自分の心を「嬉しい」「楽しい」「感動した」でいっぱいにしてあげましょう!

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そのため、先生には「人体模型の子ね」と覚えられ、クラスの文集か何かで「天敵→人体模型」とプロフィールに書かれたことがありますw