HSPの心を守るおすすめの本。批判されるのが苦手なあなたに



なっつんです。

今日は私がHSPゆえに子供の頃から抱えており、今もなお悩んでいる「傷つきやすさ」について説明してみようと思います。

また、そんな傷つきやすい・感受性が強い自分として生きていくために、これは役に立ったと思う本もご紹介します。

どうやったら生きやすくなるか悩んでいるHSPの方にぜひ参考になれば嬉しいです。

 

負の感情を向けられると、「心の洪水」が起こる

人一倍繊細・感受性の強いHSPである私は、幼い頃から負の感情を向けられることが極端に苦手でした。

負の感情とは、悲しみ、怒り、嫉妬、など。

つまり人から怒られたり、愚痴を言われたり、嫉妬されたりするのが苦手、ということです。

「そんなの誰だって嫌じゃん」と思うかもしれませんが、HSPの場合は極端に批判に弱いのです。

普通の方なら誰かに怒られたり批判されたりしても「そういう意見もあるのだな」と受け流せるかもしれませんし、または言い返せるかもしれません。

心がイライラ、ムカムカ、ざわざわするかもしれませんが、それは池に小石をチャポンと投げ入れた時のような小さな波紋で、すぐに収まるのではないかと、見ていて思います。

しかし繊細なHSPの場合は、怒られたり批判をされるのは、池に大きな岩を投げ入れたぐらいの衝撃であり、たちまち心の中で洪水が起こってしまいます。

過去の悲しい記憶、トラウマなども一気に底から溢れ出して大洪水となり、涙が止まらなくなったり、気分の落ち込みから抜け出せなくなったり、破壊的な行動を取ってしまったり、心の洪水を止められなくなってしまうのです。

しかも、1度受けた批判は池の底に記憶として沈んでいき、ずっと心の中に留まってしまいます。そして次にまた洪水が起こった時にその記憶がまた心の底から溢れ出すのです。子供の時から大人になるまで、ずっとその繰り返しでした。

そのくらい、HSPの人は怒りや批判や嫉妬などの「負の感情」を他者から受けた時に、それを心の中に静かに受け入れることが苦手なのです。

普段は穏やかで争いごとを好まないHSPは、優しく落ち着いた人という印象を持たれます。

怒られたり嫌われることを避けるために無意識でいい人を演じてしまったり、笑顔でいようと努力してしまうのです。なるべく争いごとに巻き込まれないようにするため、喧嘩も苦手です。

ですがひとたび誰かの一言で「心の洪水」が起こってしまうと、落ち着きを失ってしまいます。別人のように感情を爆発させてしまう人もいます。

それも人一倍傷つきやすいため、普通の人なら嫌味だとすら思わないような言葉であっても、HSPの人は深く傷ついてしまいます。

軽くからかったつもりでも、HSPにとっては「かいしんのいちげき」になってしまうことも・・・

何気なく投げかけた言葉も、HSPにとっては「岩」を投げ入れられたことになり心に洪水を起こしてしまいます。

どんな言い方で傷ついてしまうのか普通の感受性の人には分からないため、HSPの家族や恋人や友人は、些細な言葉でHSPを傷つけないように気を遣うようになり、疲れてしまうかもしれません。

 

「傷つきやすい」自分の心をどう守るか

大人になるにつれて神経が図太くなるかと言うとそういう訳でもなく、

私も「傷つきやすさ」だけは子供の時から全然変わっていません。

むしろ子供はストレートに言う分わかりやすかったのが、大人になれば本音を隠して建前で会話したり、本人の居ないところで陰口を叩く、それとない皮肉など、「負の感情」の向け方が分かりにくくなる分、知ってしまった時のショックは倍増し、子供の頃より大変になったとも思います。

 

この気質を持ちながら生活するのはなかなかに大変。

それでも生きなければなりません。

しかし自分の感受性自体を変えることは不可能ですから、大事なのは心の守り方を身につけることです。

感受性が強いことには長所もたくさんあります。感受性と繊細さはそのままに、それを包む心の鎧を分厚くするのです。

そこで今回は、HSPの「傷つきやすい」心を守るために役立つ本をご紹介します。

 

HSPなら読むべき。批判から心を守ってくれる本

① グサリとくる一言をはね返す心の護身術

 

もし私が本棚の本を10冊まで減らして下さいと言われたら、これは絶対に入ります。

そのくらいおすすめな本です。HSPの人のために書かれているのではないか?と思うぐらい。もう何度も何度も読んでいます。

主に「自己卑下をやめて自尊心を保つ方法」「他人の感情に境界線を引く方法」が書かれています。

HSPの人は「心の洪水」が起こると自分を徹底的に攻めやすい。他人に優しくするのは得意なのに自分をいじめてしまう人たちです。

この本には、自分の中で自分を責める「内なる批判者」を抑える方法が書かれています。

また、他人の感情にシンクロしてしまうHSPの人にとっても、他人の感情との間に境界線を引く方法が書かれており、非常に役立ちます。

この本に書いてあることがそのまま実践できるようになったら、ストレスを全く溜めずに生活できるのだろうな・・・と思い、今も特訓中です!

 

② 敏感にもほどがある

 

すごくわかりやすい!あらゆるHSPの本の中でも最も分かりやすく説明してくれている本の1つだと思います。ボリュームも多すぎず少なすぎずすっと入ってきます。

HSPの人が幸せに生きるには、自分の感受性の強さを自覚し、理解することがまず第一歩です。その第一歩としてとてもおすすめな本です。

具体的な対策法も説明してくれています。例えば、「感受性に向けるエネルギーを行動に変える」など。

私が冒頭で説明した「心の洪水」など、自分の中での感情の暴走が止まらなくなる時間がHSPの人にはあります。

そういう時は自分の心に意識を向けるのではなく、運動・手作業・家事などの行動にエネルギーを向けることで、感受性に費やすエネルギーを減らすことができます。これは「心の洪水」が起こった時に私もよくやっています。

他にも感受性の強さとお付き合いしていく方法がたくさん載っているので、ぜひ読んでみて下さい。

 

③ 敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法

敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法

自分がHSPであることを理解できたら、次はHSPである自分を受け入れることが幸せに生きるために大事なステップです。

感受性が強い・傷つきやすいということは、どうしても「自分は弱い」「自分は人と違う」と自分に自信を失ってしまいがちです。

そんな自分を受け入れて、自己肯定感を上げるのに役立つのがこの本です。「自分を受け入れる」ための具体的な考え方・やり方を紹介してくれています。

以下のように、7日間でステップを踏んで考え方を根本から変えられるようになっています。

1日目 今の自分に意識を向ける

2日目 過去を見つめなおす

3日目 過去の家族関係を見つめなおす

4日目 自己肯定感を高める

5日目 自分のペースで人間関係を築く

6日目 敏感であることを強みにする

7日目 自分が本当にしたいことを実現する

特に過去や家族関係を振り返ることはとても重要なステップです。自己肯定感を上げるには過去の自分を受け入れることが大事ですから。

そして自尊心をきちんと持つことは、感受性の強い自分を守るための最大の武器になります。

何を言われても「私は私」と強く思える自尊心の強さは、他者の感情に引っ張られてしまうHSPを守ってくれます。

 

④ ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。

 

このブログで何度も紹介しているのですが、HSPという概念の生みの親であるエレイン・アーロンさんの書いた本。

つまりHSPの古典であり、バイブルと言っていい本です。

これを読めばなぜ自分は傷つきやすいのか、仕事選びのコツ、人間関係や恋愛との向き合い方について全て学べます。

ただし本文が長めで取っつきにくい方もいると思うので、最初は②『敏感にもほどがある』を読んだ後にこれを読むとより理解しやすいかもしれません。

 

⑤ 内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力

 

HSPの人はもれなく内向的です。

中には外向的な人も居ますが、100%外向的ではなく内向的な部分も持っているのではないでしょうか。

社会ではどうしても自己主張とコミュニケーションの得意な外向的な人の方が力を持ちやすい面があり、それが特に表れるのがスクールカースト。

クラスでは明るくよく喋る生徒の方が、大人しい生徒よりも目立っていて人気者でしたよね。

それを引きずってしまい、内向的な人間は大人になっても自尊心が低い傾向があります。

でも内向的ということは、外向的な人がいくら頑張っても得られない才能をいくつも持っているということなんです。

物事を深く考えたり、創作活動には内向的な人が圧倒的に有利です。

その内向的ならではの強みを知れるのがこの本です。

 

⑥ 嫌われる勇気

 

一時期大ブームになったアドラー心理学の本です。

色んなところでおすすめされていますし、読んだことがある方もたくさんいらっしゃると思うので、あえて私が勧めるまでもないと思うのですが。

HSPとアドラー心理学は非常に相性がいいと思います。

HSPの人に特に役に立つなぁと思うのは、このあたりの考え方。

・自由とは他者から嫌われることである

・「自己の課題」と「他者の課題」を分けて考える。相手が自分のことを嫌っても、それは相手の課題であって自分には何の関係もない。

・「10人の人がいるとしたら、そのうち1人はどんなことがあってもあなたを批判する。あなたを嫌ってくるし、こちらもその人のことを好きになれない。そして10人のうち2人は、互いにすべてを受け入れ合える親友になれる。残りの7人はどちらでもない人々だ」

つまり嫌われたり批判されてもそれは相手の心の問題であって、自分は何も悪くない。

他者の感情に同化してしまうHSPが、完全にこのように割り切って考えるのはなかなか簡単にはできません。

ですがこの本を繰り返し読むことで、批判してくる人への考え方を少しずつ変えることができます。

 

なっつん

ちなみに上記の本は ②→④→③→⑤→⑥→① の順番で読むのがおすすめです。

②でHSPである自分の特徴をよく知る

④でHSPに対する理解を深める

③でHSPである自分を受け入れて自己肯定感を高める

⑤で内向型の具体的な長所や強みを知る

⑥で「人に嫌われる」ことへの考え方を根本的に変える

①で人から批判された時に「心に境界線を引く方法」を具体的に知る

この順番で読むと、感受性のコントロール・心の守り方が体得できると思います。

とは言ってもどの本も必ずHSPの方が生きていく上で役に立つので、気になったものから読んでみて下さい。

 

自分の感受性の強さを知る・受け入れることが大事

繰り返しになりますが、HSPとして幸せに生きるためには、この2ステップが大事です。

① 自分の感受性の強さがどのようなものか、理解する

② 自分の感受性の強さを受け入れて、自己肯定感を上げる

「知る」「受け入れる」 この2つです。

今回はそのために役に立つ本をご紹介させて頂きました。

HSPは一見すると生きづらい気質ですが、普通の人にはない強みもたくさんあるのですよ!!

例えばこちらの記事。HSPは人を癒す天才だということを書いています。

【HSPの才能】HSPはドラクエで言うと「そうりょ」、FFで言うと「しろまどうし」である。

2019年6月29日

他にもHSPの才能や長所についてどんどん記事を書いていきたいなと思っています。

せっかくHSPに生まれたのだから、自分の才能を知って楽しく生きましょう!



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